アトピーの疑問

アトピーが出きやすい方向けビタミン

昨今はアトピー対策として、食物摂取による痒みのコントロールが盛んに叫ばれています。
今回は湿疹とその炎症を抑え、症状を軽減する働きがあると注目されているビオチンについて紹介してゆきます。

 

ビオチンはビタミンB複合体のひとつで、ビタミンHとも称されています。腸内細菌によって合成され、補酵素として働きます。
このビタミンは、ブドウ糖や脂肪酸、アミノ酸などの体内合成や代謝に深く関係しています。
また、正常な血糖値の維持、髪や皮膚の維持、貧血予防にも効果を発揮します。
このビオチン、近年ではアレルギーを引き起こす要因とされているヒスタミンを体外に排出する働きがあるとして、高く評価されているのです。
また、アメリカの臨床実験では、ビオチン不足によるアレルギーの発症がおよそ5割にのぼったというデータも報告されています。
ビオチンは単に肌を健康に保つという働きだけでなく、アレルギー症状の緩和というポイントからも注目されている栄養素となっています。

 

ビオチンは皮膚の新陳代謝のプロセスを正常化するのに役立ちます。
細胞が必要な栄養素を補給するのを助けつつ、老廃物の排泄を促すというのが主なはたらきです。
また、DNAやリボ核酸、性ホルモンの生成にも作用し、細胞の成長を促進させます。
汗腺、神経組織、皮膚などの機能を正常に保ちます 。
肌に起こる問題の多くは、栄養不足によって肌の生まれ変わりに必要な細胞分裂が正確に行われないことから発症するため、充分なビオチンの補給が望まれます。

 

なお、たばこやアルコール、抗生物質の一部はビオチンの本来の働きを低下させるため、摂取にはくれぐれもご注意ください。
抗生物質を長期間にわたって摂取していると、胃や腸の中でのビオチンの吸収を阻害されます。

 

また、ビオチンは腸から吸収される栄養素ですが、必須脂肪酸であるガンマリノレン酸の変換に関わっています。
このガンマリノレン酸は、一般的な食物からは摂取することのできない栄養素です。
魚から摂取できるEPAやリノール酸などをビオチンの働きによって変換し、ガンマリノレン酸を作り出します。
このガンマリノレン酸のおおまかな働きは以下の通りです。

 

1.免疫作用
2. 抗炎症作用
3. 脱毛、湿疹の防止
4. 皮膚炎、外耳炎などの抑制
5. 美肌効果
6. 老化防止
7. ダイエット効果

 

このガンマリノレン酸から生理活性物質であるプロスタグランジンが生成されます。
プロスタグランジンは、血管拡張、血小板の凝縮と抑制など、消炎系の作用を持っています。
つまり、このプロスタグランジンが生成されることによって、皮膚の炎症が軽減され、アレルギーなどの諸症状が緩和されるのです。
健康な肌でいるためにビオチンが必要不可欠だということは、これで充分にお分かりいただけたのではないでしょうか。

食物摂取の話

ビオチンが多く含まれている食物について。
ビオチンは、牛や豚の肝臓(レバー)、イワシやサバ、ピーナッツ、クルミ、玄米、きな粉、豆類、緑黄色野菜、キノコ類などに多く含まれています。
熱に強い性質を持っているので、熱を通す調理に向いているといえるでしょう。

 

次に、吸収を疎外する食物について。
卵白に含まれるアビジン(糖タンパク)は、ビオチンと結合してビオチン-アビジン結合体を作ります。この結合体はビオチン吸収のさまたげとなってしまいます。卵白を多く摂取した人はビオチン欠乏症を引き起こしかねないので、注意が必要です。
また、乳児がビオチン欠乏症になる可能性もあります。
ビオチンが欠乏すると、食欲不振、吐き気、舌炎、筋肉痛、結膜炎、脱毛、運動失調、知覚過敏、うつ症状といったさまざまな症状があらわれます。

 

 

ただし、ビオチンは水溶性ビタミンであるため、比較的短時間で体外に排泄されてしまいます。
そのため、サプリメントでの定期的な摂取が手軽で効果的です。