アトピーの疑問

アトピ―性皮膚炎の病院での治療

アトピー性皮膚炎は、遺伝やその人本来の体質と深く結びついている生涯的な疾患です。
肌への過度の刺激、ストレス、アレルギーの原因となる抗原物質(アレルゲン)との接触などがはずみとなり、閾値を超えると一気に発症します。
生まれついた体質自体を変えることは残念ながら難しいものです。
このためアトピー性皮膚炎の治療とは、「日常生活に支障がない程度に症状を抑え、良い状態をなるべく保ち続けること」を目指すものになります。
アトピー性皮膚炎の治療にあたって、支柱となるのは大きく分けて次の3点。

 

1. 痒みをコントロールする
2. 皮膚症状の改善、保持
3. 症状悪化の原因の発見と、発症させないための生活改善

 

この3点について、専門医によるアドバイスを受けながらじっくりと取り組んでゆきます。
具体的な治療の流れは以下の通りです(ここで取り上げるのは一般的なものなので、実際は患者のケースにより異なります)。

 

<初診>
専門医による問診、視診、触診、カウンセリングなどが行われ、症状に即した薬(炎症止め、痒み止めなど)の処方がなされます。
ここで、処方薬の使い方(塗り薬の場合は適切な塗り方など)や、患部を清潔に保ち保護する方法について指導を受けます。
一般的に、炎症止めにはステロイド剤を、痒み止めには抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を用います。

 

<約2週間に1度の通院>
定期的な通院で経過を観察しながら、症状の変化によって処方薬を軽いものに変えたり、減らしたりしてゆきます。

 

<自宅でのセルフケア>
症状が改善、または完治した場合は薬の使用を一旦止め、適切なスキンケアをしながら患部の変化を見守ります。
専門医からのアドバイスに従って行うスキンケアでは、尿素軟膏、オリーブ油やツバキ油などの天然植物オイル、セラミド、ワセリンなどが配合された専門用品が有効です。

 

 

なお、症状改善のためには、肌を引っ掻いたり掻きむしったりを我慢するのも大事です。
強烈なストレス下では無意識に患部を掻いて刺激を与えていることも多いようです。
健康的な睡眠、食事を充分に取り、自分が好きなことをするなどしてなるべくリラックスできる時間を持つことが大切になります。